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雪の形 The form of snow 2015

日本人の衣服の根源である「越後アンギン」。その技を伝える伝承会が編んだ小片、約400 枚を素材に造形作品を制作した。
日本最古の布の技であるアンギンは、発祥した縄文時代以来、直線・平面の布がつくられてきたが、2013 年の芸術祭参加作品を機に、曲線へと展開され、さらに本展では、半立体の形が生まれた。小さな形態の変化は、数千年間続いてきたアンギンの概念から越境する、大きな一歩と言える。

素材:アンギン葉約400枚、青苧、カラムシ
十日町市博物館(新潟)/ 大地を包む 風土の技